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温泉のおはなし

こんにちは!

井戸おやじこと、
アサノ大成基礎エンジニアリング
杉山明です!

今回は年明けにお約束した温泉についての
お話をしてみたいと思います。

先日(3月19日)もNHK番組、
「ブラタモリ(日本の温泉SP)」が放送され、
日本人はなぜ温泉好きなのか・・日本の温泉文化とは・・
温泉の三要素とは(水、熱源、通り道)・・
昔は混浴・・立ち湯(大勢が入れるように?)・・
豊臣秀吉が今の深さ(65センチ)の湯舟を作った・・
温泉は大きく分けて火山性と非火山性の2種類・・
・・「たまにはゆっくりしたいなぁ温泉で」・・・・・・・・

さて、おやじが掘った温泉のひとつですが、
ボーリングの深度は800m、地下500m以深の
安山岩質凝灰岩の亀裂(割れ目)から湧き出す温泉のお話です。

この温泉は泉温66℃、湧出量250L/分の
ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩温泉(旧泉質名は含重曹−食塩泉)。
淡黄色のしょっぱい温泉で、溶存物質を多く含み(10g/kg以上)、
中性で(pH7.2)、高温(42℃以上)の温泉です。

画像1.png

湧出地は、今から163万年前から始まった火山活動で形成された
ニセコ火山群の山麓に位置しています。

温泉の汲み上げに伴い、
可燃性天然ガスも一緒に上がってきます。
ガス水比はガス:水≒1:2で、ガスはメタンが2.4%、
二酸化炭素が78%含まれています。

地下500mから湧き出す温泉の水位(静水位)は地下15mにあり、
汲み上げた時の水位(動水位)は、次の図のように汲み上げ量に応じて、
地下20m~30mの間にあります。

画像2.png

図の中の水位変化には特徴があります。
汲み上げ始めると水位は、一旦、下がるのですが、30分位すると
水位が上昇に転じてから、再び下がり始める曲線になっています。
温泉の汲み上げに伴うガスの湧出が関係していると考えています。

この地域の現在の温泉の静水位は、標高150m付近にあり、
山麓地形勾配に関係なく水平レベルの水位になっています。
上流側の地域は源泉数が増え、汲み上げ量増加に伴い、
動水位が標高70m付近まで下がりますが、
下流側の地域は動水位があまり下がらず、
標高120m付近にあります。

この地域は近年、温泉開発が急速に進展し、源泉数が増加、
温泉の衰退現象の確認または予想される地域として、
昨年、温泉法に基づき、北海道温泉保護対策要綱の改正により、
「保護地域」または「準保護地域」に指定され、
新規掘削に規制が設けられています。

「保護地域」では新しい温泉は掘ることができず、
隣接する「準保護地域」では、
源泉間の離隔距離制限(250m以上)と
取水量の制限(100L/分以内)が設けられています。

これまでに、この規制地域で許可された汲み上げ量の合計は、
現在、3,000L/分を超えています。(北海道保健福祉部2021より)
この地域での温泉利用は、主に冬場(スキーシーズン)の
12月~4月、夏場の7月~9月の2シーズンに行われており、
未利用期間に水位回復が見られますが、経年的には、
少しずつ水位が低下していることが確認されています。

地域全体の持続可能な温泉汲み上げ量は、
今後の源泉水位の動向によって明らかになってくると思いますが、
現在、複数の観測井のモニタリングが継続中です。

ニセコ地域のコンドミニアム(分譲マンション型別荘)の価格は、
新型コロナウイルス禍の現在でも上昇を続けています。
感染収束後のスキー場の集客回復に対する期待感や、
世界的な金融緩和に伴う投資の活発化などが要因と考えられています。

ニセコスキー場から一望する羊蹄山は絶景で、リゾート施設では
オーシャンビューならぬ羊蹄山ビューがロケーションの必須条件です。

3.jpg

その羊蹄山の地下水は名水百選に指定され「羊蹄のふきだし湧水」
として有名ですが、山に降った雨や雪が数十年かけて浸透し湧出した
ものとの解説がなされています。

地下水の滞留時間(年齢)は、日本では数十日から数千年、
世界では110万年以上のものもあり、
世界平均すると600年とも言われています。

地下水の循環速度は河川水に比べ、非常に遅いのですが、
意外にも、温泉水のうちの多くのものは、数日から数カ月とも
言われており、火山性の温泉では、表流水に近い地下水が
火山熱で温められて高温になり、地上に噴出したものが多いようです。
しかし、近年はボーリングによって、深さ1,000m以上の温泉も
多くなっており、この場合、滞留時間は数年から数十年以上
となることが考えられます。

山地部の火山性温泉は、第三紀の火山岩や堆積岩の割れ目
を通路とする亀裂水ですが、この亀裂水の水みち的な流れは、
結構速いのかも知れません。
最近の国際的な地下水研究では、
トレーサーによる水循環の研究が進んでおり、
山地から平野への地下水流出の速度は、
従来考えられていたよりも速いと聞きましたが・・・・・・

さて、プロ野球も3月25日に開幕し、
北海道では毎日、北海道日本ハムファイターズ
「BIGBOSS」(新庄監督)の話題で盛り上がっています。
チームは昨年5位ですし、
まさか今年の優勝は無いのでしょうが(?)、
今年12月には北広島市で建設中の新球場
「エスコンフィールド北海道」が竣工予定です。
そのレフトスタンド側にある5階層ビル「TOWER11」
の4階には、世界初の球場内温泉ができ、
温泉に入りながら試合観戦が可能とのことです。
(HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE
北海道ボールパークホームページより)
「ビッグボス」とチームの今年の活躍も気になりますが、
来年3月オープンする新球場もワクワク感満載です。

何やら思いつくままに書き込んでしまい、
まとまりに欠けた感はありますが・・・?・・・
水循環のひとつである温泉・・その持続可能な開発とは・・
お客様にとってもベターな提案を目指して・・すごくまじめに・・

先日、「まん延」が解除されました。
普通なら、酒好きのおやじはさっそく
「すすきの」に出かけるところですが、
この2年間のコロナ禍、生活スタイルが一変、
テレワークが当たり前、外食の自粛に慣れ、
飲まないことにも慣れてしまい、
まだ、飲み歩く気にはなれません。
いつになったら昔の「すすきの」が戻ってくるのでしょうか?

今回もお読みいただきありがとうございました!
<井戸や温泉掘削に関するご相談はコチラまで>

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