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シンガポールの水事情

こんにちは、シンガポール在住の "Yoshi" です。

これから、東南アジアのインフラ開発
に関わる情報を発信していきます。

シンガポールに住み始めて半年、
赤道直下で暑いことはわかっていましたが、
やはり、暑い!

日本にいる同僚からは、
「でも、日本の夏みたいに、
ジメ~とはしてないんでしょ?」
などと良く言われますが、

「暑くて、寒いよ」
うそぶくことにしています。

赤道直下の常夏なので、
外気温はいつも30度超、

スコールが降った後は、
メガネが曇るような湿気が
地面から立ち上ります。

でも、一旦オフィスや
お店などに入るや、
そこは、冷房効きすぎの
ひんやりした世界が待っています。

その温度差で体調を崩す人、
結構多いようですね。

私の暑さ対策は、あえて辛いもの
熱いものを食べること。

休みの日には、1日に2~3回
シャワーを浴び、プールも欠かせません。

シンガポールに住む人たちがこのような
生活をしているとしたら、
膨大な量の水が当然必要
になりますが、

シンガポールは小さな島国。

高い山もなく、どうやって
水を確保するかは、
まさに死活問題なのです。

そこで、第1回目は、
シンガポールの「水」事情です。

シンガポールは、東京23区ほどの
大きさの小さな島国です。

赤道直下の熱帯多雨気候で、
年間の降水量は約2400ミリと、
日本の平均より多いのですが、

国土は起伏が乏しく
都市化が進んでいるため、
保水能力が小さいことが特徴です。

そのため、1965年のマレーシア
からの独立以来、水の供給の一部を
マレーシアからの輸入に頼っていました。

でも、その状態はシンガポールにとって
望ましい姿ではないですね。
水は生命線ですから。

そこで、シンガポール政府は
水源確保に継続的に
取り組んできました。

現在は4つの水源があります。
現地では、「4つの蛇口
と呼ばれています。

1) 雨水
2) 海水の淡水化
3) マレーシアからの輸入
4) 下水の再生水

雨水の集水は、都市部での
排水溝の整備と
河口貯水池の拡大
で、現時点で国の60%あまりが
集水域として機能しています。

今後、さらにこの機能を強化し、
国の90%の集水域化を目指すそうです。

下水の再生水は、「NEWater
と呼ばれています。
下水の高度処理水です。

浄化には、最先端の膜濾過技術、
紫外線殺菌技術が
併用されています。

将来、半分以上はNEWater
でまかなう予定です。

時々、口にすることがありますが、
まったく臭みもなく、
言われなければ再生水
とは気づかない人が
多いでしょう。

海水の淡水化プラントは、アジア最大級で、
現時点で、全需要の25%を
賄う能力があります。

そのような努力の結果、
マレーシアからの輸入停止
が現実的になってきました。

6月2日~4日はシンガポール国際水週間
シンガポールEXPOで
イベントが開催されます。

次回は、その様子をお伝えします。

以上、ブログを読んでくださりありがとうございました。

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2021年10月

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