こんにちは、yoshiです。
今回はジャカルタ名物?渋滞の話です。
朝夕の大渋滞は悪い意味で風物詩になっています。
日本のお盆・正月の風物詩となっている、
数十キロにわたる大渋滞が
毎日のように繰り広げられている街、
ジャカルタ。
高速道路では路肩走行をする車があとを絶たないし、
ちょっとの隙間に割り込む車も多く、
「マナー悪いなぁ」と思いながら、眺めることも多いです。
大渋滞の中で、時折後方から響き渡るサイレンがあります。
これはパトカーを従えたVIPをのせた車。
大渋滞をかき分けて進む姿をみて、
「うらやましい」気持ちとともに、「ずるいなぁ」
、という感情も湧き上がります。
ところで、
インドネシア・ジョコビ大統領の専用車は
しばしば、この大渋滞に巻き込まれてしまい、
その場面をSNSに投稿されています。
すぐ脇をバイクが悠々とすり抜ける光景を見ると
「セキュリティは大丈夫なのか?」
と心配になりますが。
さて交通渋滞といえば、ジャカルタのみならず、
東南アジアの大都市では日常的に見られる光景です。
現在私が駐在するホーチミンでは、
オートバイが道路一杯に埋め尽くし、
歩道にまであふれかえっています。
一方で、渋滞の中に生じたわずかな隙間を
機動性良くスイスイとすり抜けていく
バイクもおおいので、
全体的に見るとどうでしょうか?
また、東南アジアの中では電車網が比較的発達している
バンコクの渋滞も相変わらず
改善されていないように感じます。
夕方から夜にかけては
テールランプが数珠つながりになり、
街のイルミネーションと化しています。
さて、
一体どこの渋滞が最もひどいのでしょうか?
そんなことを考えながらググってみると、
各都市の交通事情が比較できるサイトがありました!
このサイトの情報源は、閲覧者の自己申告のようなので、
信ぴょう性の程はそれほど高くはないかもしれませんが、
ある程度の傾向をつかむには良いかもしれません。
試しにジャカルタ、バンコク、ホーチミン、東京の比較をしてみました。
まずは、「良く使う交通手段」を見てみましょう。
ジャカルタでは4割が車、2割がバイクとなっています。
一方、ホーチミンでは5割がバイク、
バンコクでは、6割が車と、
それぞれ都市の特徴が表れています。
地下鉄・電車網の整備が進んでいるバンコクでも、
その利用割合は1割を切っており、
なんとなく少ない印象ですが。
身近な事例と比べるため、東京のケースを載せています。
圧倒的に電車・地下鉄が多く、5割強を占めています。
ちなみにシンガポールは
地下鉄・電車+バスの比率が5割を占めていました。
地下鉄・電車・バスといった
公共交通システムの利用比率5割程度が、
一つの平衡点・目安と言えるかもしれません。
また、日本のODAにより地下鉄PJが進行中の
ジャカルタやホーチミンで、
5年、10年後に先に示した比率が
どのように変化していくのか、
大変興味深いところです。
もう一つ、グラフを示しましょう。
これは、通勤・通学に必要な距離および時間を示すものです。
おもしろいことに、
ホーチミンを除く3都市(ジャカルタ、バンコク、東京)
はほぼ同じ通勤・通学距離です。
通勤・通学に要する時間は
ジャカルタが最も長くなっており、
車の利用率が多いバンコクよりも
長い時間をかけていることを示しています。
この結果を見る限り、
同様の距離により長い移動時間が必要な
ジャカルタの渋滞が最も激しい、
と言えそうです。
視点を変えてみると、
「ジャカルタの交通網は改善の余地大いにあり」
ということにもなります。
毎週日曜日の午前中、ジャカルタの目抜き通り
「スディルマン通り」は
歩行者天国となり、市民が大勢あつまって
自転車・ウォーキング・ランニングに勤しんでいます。
普段は遅々として進まない渋滞の中で
ストレスを抱えることが多い大通りを、
日曜日には思い思いに自由に動きまわりながら
溜飲を下げているようも見えます。
この通りで日曜日を過ごす市民の心持は、
10年後にどのように変わっているのか、
楽しみです。
以上、今回は「ジャカルタの渋滞」の話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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