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中国か?日本か? 【インドネシアの高速鉄道 受注競争大詰め】

こんにちは、シンガポール在住、Yoshiです。

日本では残暑の中にも、少しずつあきの気配が感じられる頃でしょうか?
先日、一時帰国した際には、今年最初で最後の「生さんま」を賞味いたしました。
季節毎に様々な味覚が楽しめることで、食文化の豊かさを改めて感じました。

ところで。

インドネシアの高速鉄道計画で、日本と中国が受注競争を繰り広げています。
両国ともに代表団を送り込み、ロビー活動が激しさを増していて、
必死に自国技術・融資策の優位性をアピールしています。

この高速鉄道は、首都ジャカルタと、
150km離れた繊維産業集積地のバンドンを
35分で結ぶもので、
日本政府はJICAを通じて
これまでにFSを行ってきました。

jkt.png

ですので、インフラ海外輸出を掲げる日本政府としては、
是が非でも受注したい案件の一つと言えます。

このニュースは、NHKWebニュースなど
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150831/k10010210971000.html

日本のメディアでも取り上げられていますが、
当事者の日本のメディアは、ともすると偏った見方になりがちです。

そこで、第三国はどう見ているか、という視点で、
シンガポールでの報道を紹介します。

本日(9/1)付け、シンガポールのローカル紙 "The Business Times" の見出しは、

"Indonesia said to favour China over Japan in railway bid"

となっています。

要するに、「中国有利」です。

記事の中で、現地政府関係者の談として、

「インドネシア政府は、中国に傾いている。
その理由は、現地政府の財政負担が少ないこと、
加えて安全性について対応が取れていること」

と記しています。
ちなみに、融資条件を比べてみると、下記のようになります。

中国:融資額6700億円、50年ローン、2%利率(USD)
日本:融資額5400億円、40年ローン(10年猶予付き)、0.1%利率(円)

インドネシア政府が、このプロジェクトには
国家予算を使わないことを明言しているので、
融資以外の不足分の調達先がカギを
握っているように思えます。

一方、「安全性」についても、中国側のアピールが
受け入れられている様子の報道は、
技術力をアピールしたい日本にとって
看過できないと思います。

なお、現在ジャカルタ市内のメトロプロジェクトは
日本主導(円借款、FS,設計、施工)で行われています。

今回の高速鉄道プロジェクトだけではなく、
メトロプロジェクトをはじめとした他の大型案件も含めて、

貿易相手国1位の中国、2位の日本の狭間で
「うまくバランスを取りたい」
インドネシア政府の思惑も見えてきそうです。

紙面には、クアラルンプール-シンガポール間
計画されている高速鉄道にも言及し、
今回のインドネシア案件は、東南アジアの高速鉄道プロジェクトの
行く末を占う試金石ととらえています。

建設関連業の復興需要が一巡し、東京オリンピック後の
落ち込みがささやかれる国内需要に代わる柱として
期待される日本のインフラ海外輸出

その成否を占う意味でも、結果は大変注目されます。

果たして結果やいかに?

以上、今回はインドネシア高速鉄道でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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2019年4月

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