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地中レーダー探査 ~工場の地下には爆弾が眠っている!?~

こんにちは!

"メタボ委員長"ことアサノ大成基礎エンジニアリング
本多純秀(ホンダヨシヒデ)です!

暑くなってきましたね。
ダイエットにはもってこいの時期です!
と言うのも、最近本気でダイエットを始めました!

ランニングも始めましたし、
ボルダリングにもハマっています。

そして何より、ロードバイクを購入しました!
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安価な部類のロードバイクですが、
それでも家計へのインパクトは大きなものでした。

ですから、妻からは「買ったからには絶対痩せろ!
発破を掛けられています。

こう必要に迫られないと本気にならないのは
私の悪いクセです・・・

でもロードバイクで風を切って走るのは
とっても気持ちが良いですよ!
誰か私とサイクリングに行きませんか!?

ロードバイクは舗装面を速く走ることだけを
目的にした自転車ですので、
路面のちょっとした亀裂や陥没でも
足を取られてしまいます。

このような路面の変状は、重量のある
自動車やトラックによるものですが、
とどのつまり路面を支える地下に
起因する現象です。

今回はこういった地中についてのお話です。

地中の状況を把握するためには
どのような方法が考えられるでしょうか?

実際に掘削し、確認するのが
一番明瞭ですね。

ただ、工場の場合、広大な土地であったり、
操業を止めることが出来なかったりと、
物理的にも時間的にも現実的ではありません。
費用も莫大にかかります。

このような場合地中レーダーを用いた
探査が非常に有効です。

地中レーダー探査機はその名のとおり
レーダーで地中の状況を調べることができます。
そして、電磁波を利用した非破壊的な
探査手法であることが特徴です。
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地中レーダー探査機

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アンテナ

具体的にはアンテナから地下へ向けて
電磁波を入射させ、地中の異物からの
反射を捉えます。
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探査イメージ

実際の作業は地中レーダー探査機のアンテナを
ゆっくりと人力で動かして探査します。
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探査状況

地中の状況はリアルタイムでモニター画面に
表示されます。
そして、得られたデータを解析し、
異物の位置や深度を推定することができるのです。
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ただし、注意点は探査できる深度に
限界があることです。

探査可能な深度はアンテナの周波数や
土質、地下水などの地盤条件によって
異なりますが、一般的には
地表面から2~3m程度です。

これ以上深くなってしまうと、電磁波の
反射をキャッチすることができません。

この地中レーダー探査機
工場ではどのように利用することが
考えられるでしょうか?

①地中の空洞を把握
工場は敷地が広く、その多くがアスファルト等で
舗装されていると思います。

冒頭で記載したようなアスファルトの
変状の多くは自動車などの重量によって
アスファルトより下の土が圧縮したことに
起因します。

ただ、まれに地中にある空洞によって
崩落してしまうこともあります。

土の圧縮による轍程度の
軽微な変状なら良いですが、
車両の通行や建物に支障を与えるような
変状は避けなければなりません。

もちろん、工場建設の計画段階で
地盤調査を行い、設計上問題ないものと
なっているとは思いますが、
埋戻し不良や経年によって空洞化が
進行し、これが重大な変状の要因と
なってしまうことも考えられます。

建設時期が古く、地表に変状が出ている場合は
地下の空洞調査を行ってみるのも
良いかもしれませんね。

②埋設管の把握
工場では、埋設された様々な配管が
網目のように走っている
場合も多いかと思います。

ただ、図面と合わない、そもそも図面が
喪失しているというような場合も
あるかもしれません。

埋設管の位置がわからないと
増築・改築工事等で地下を掘削する際に
支障となってしまいます。

このような場合、地中レーダー探査によって
配管の位置を地表から確認することが可能です。

③不発弾探査
現在の工場地帯が戦前から工場地帯で
あった場合も多いかと思います。

戦前の工場と言えばやはり
軍需工場がメインですので、
必然的に爆撃の標的と
なっていたのではないでしょうか。

戦後70年経過した今日でさえ
不発弾に関しての報道があることを考えると、
比喩ではなく今回のブログのタイトル通り
「工場の地下には爆弾が眠っている」
可能性もあるのです。

地中レーダー探査はこのような
不発弾の探査に対しても有効な方法です。

以上、地中レーダー探査の利用方法について
書いてみましたが、いかがだったでしょうか?

その他にも地中に何らかの問題がある場合、
専門家に相談することをお勧めします。

それでは、次回もお楽しみに!
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