こんにちは!
"メタボ委員長"こと
アサノ大成基礎エンジニアリング
本多純秀(ホンダヨシヒデ)です!
暑い日が続きますねぇ~。
外回りに行くと汗だくです!
これだけ汗をかくと、さぞかし、ダイエット効果が
出るだろうと期待しているのですが、
どうやら、夜のビールで帳消しに
なっているようです。とほほ、、、
さて、先日、日経新聞を見ていたら、総合的な
住環境ソリューションを提供するLIXILグループの業績に
急ブレーキがかかっているとの記事が載っていました。
LIXIL、通期下振れも 4~6月純利益99%減
(2014/8/4 日本経済新聞)
四半期の数値とはいえ、純利益が99%減とは、
厳しいなぁなどと思いながら読んでいると、
次のような記載がありました。
「2月の大雪で北関東のキッチン工場が被災したことも響いた。」
「操業停止による機会損失に加え、24億円の復旧関連費用が発生した。」
そうだ!思い出しました。
2月に「雪の重みと工場の建物調査・耐震診断」という
ブログ記事を書きましたが、その後、次の新聞記事を
見つけていました!
LIXIL深谷工場、大雪被害でキッチン供給難 納期遅延避けられず
(2014/3/2 埼玉新聞)
記事では、次のように記載されています。
「深谷工場は築50年の古い施設。」
「雪の重みに耐えられず、屋根が2カ所崩落し、生産設備の一部が損壊」
「システムキッチンの生産がストップ。」
この時の被災により、復旧関連費用として24億円が発生し、
結果として、四半期の純利益が99%減と、
経営にも大きな影響が出ているということのようです。
2月の「雪の重みと工場の建物調査・耐震診断」では、
事業継続(BCP)の観点から、
建物調査・建物診断を受けておくことをお奨めしました。
建物調査・耐震診断が必要と言われても
「まあ大丈夫じゃないかな?」と考えがちなのですが、
一旦、被災すると、LIXILグループ様の例のように、
事業経営に大きな影響を及ぼす可能性があります。
「転ばぬ先の杖」として、特に、古い工場をお持ちの方は、
建物調査・耐震診断を受けておくことを再度、お奨めします。
それでは、建物調査・診断の流れについて、
整理して紹介してみますね。
■建物調査・診断のメリットは?
経営者様の視点で見ると、主に次の3つのメリットがあります。
①工場の長寿命化により、トータルコストを削減できます。
②事前の補修・補強により、災害時の事業停止リスクを低減できます。
③現状把握により、工場の増改築等を素早く意思決定できます。
■工場建屋の劣化の原因は?
工場の多くは鉄骨造(S造)の建物です。
鉄骨造(S造)の経年劣化の要因は、
湿気、水分による錆びの発生です。
また、ボルトに緩みがあったり、
大型機械設備の搬入時等に、
ブレース(筋交い)を外したままに
なっているような事例も見られます。
■鉄骨造(S造)建物調査・診断はどんな流れで行うの?
①調査・計画から⑥補強工事まで、
概ね、次のような流れになります。
①調査・計画
・現地下見
・既存図面等の資料収集
・現地調査の計画
↓
②現地調査
ケース1:既存図面がある場合
・図面照合確認
・劣化目視調査
・鉄骨調査
ケース2:既存図面がない場合
・部材寸法実測
・劣化目視調査
↓
③耐震診断
構造耐震指標Isiおよび保有水平耐力に係わる指標qiから判定
(ⅰ) Isi<0.3または qi<0.5
→危険性が高い
(ⅱ) (ⅰ)および(ⅲ)以外
→危険性があり
(ⅲ) Isi≧0.6または qi≧1.00
→危険性が低い →現状で問題なし
↓ (判定の結果、耐震性に問題がある場合)
④補強計画
補強案により判断
補強するか? or 建替えるか?
↓(補強する場合)
⑤補強設計
補強計画を基に検討
・ブレース交換・新設
・溶接接合部の補強
・柱脚の補強
・方杖の新設 など
↓
⑥補強工事
補強設計に基づき、補強工事を実施
以上、建物調査・診断の流れについて、
紹介しました。
地震、豪雨、豪雪、竜巻など、様々な災害により、
工場が被災する事例が多くなっています。
従業員の安全確保・事業継続(BCP)の観点から、
特に、古くなってきている工場をお持ちの方は、
工場建屋の調査・診断を実施することをお奨めします。
というわけで今回は工場の建物調査・耐震診断
について書いてみましたがいかがだったでしょうか?
それでは、次回もお楽しみに!
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