こんにちは!
"メタボ委員長"こと
アサノ大成基礎エンジニアリングの
本多純秀(ホンダヨシヒデ)です!
いやあ、暑くなりましたね~!
外回りの営業にとっては
辛い時期になりました・・・
皆さん、熱中症には十分気を付けてください!
実は先日、有休を頂いて、家族で沖縄旅行に行ってきました!
人生初の沖縄だったのですが、梅雨明け直前で、
ほとんど雨でした・・・
なので、風光明媚な写真とかは取れませんでしたが、
ホテル近くの写真をアップします。
どっちやねん!(笑)
多分「西交差点」が複数あり、その北側という意味
なんでしょうけど、ちょっと笑ってしまいました。
関係ない話はこれくらいにして、今回は「工場の液状化対策」
について書いてみたいと思います。
東日本大震災の際、ニュースで
「液状化の影響でマンホールが浮き上がった」等の
報道がされていたのを覚えている方も多いと思います。
では、どうして液状化は起こるのでしょうか?
その原理は次のようになっています。
土は粒子で構成されており、通常はその粒同士が
接触していることで強度を保っています。
また、粒子と粒子の隙間は水で満たされています。
地震が発生すると、揺れにより粒子が振動し、
土の粒子同士の接触が外れ、土の粒子が水に
浮かんだ状態となり、泥水のようになります。
これが「液状化」です。
液状化後、泥水の中の粒子が沈降するので、
水が上澄みとなって残ります。
これが急速に起こりますので、水が地表面に
噴出してくることもあります。
このように、泥水のような状態になるため、
中が空洞のマンホールは、浮力で浮き上がって
しまったんですね!
ただ、全ての地盤において、液状化が起こる
わけではありません。
以下のような条件が揃うことで、液状化のリスクが
高まるとされています。
①砂地盤であること
②地下水位が高いこと
③強い地震の発生
①に関しては、河口付近や埋立地、
扇状地などが該当します。粘土のように粒子が非常に小さく、
粘着力のある土では、液状化は起こりにくいとされています。
逆に石が多く、ゴロゴロした地盤でも液状化が起こりにくいことは
イメージしやすいと思います。
また、地盤の固さを示すN値が15以下である緩い地盤
であることも条件とされています。
N値とは、ボーリングの際、地盤に差し込んだ杭に、
一定の高さから一定の重量の重りを落下させ、
一定の深さまで貫入する回数を表したものです。
②に関しては、液状化に重要なファクターが
「水」であるため、地下水位が重要になります。
一般的には地下水位が地表面から
10m以内の浅い部分にあることが条件とされています。
③に関しては、液状化を引き起こしやすい
震度は5以上とされています。
工場に目を向けてみると、工場は原材料の調達や
輸送の観点から、湾岸部に立地することが多いと思います。
また、公害対策の観点からみても湾岸部や埋立地に
立地することが多いのではないでしょうか。
このことを考えると、多くの工場が液状化の脅威に
さらされていると言えます。
東京都の場合を見てみましょう。
湾岸部に立地する工業団地は全て
「液状化の可能性がある地域」または
「液状化の可能性が高い地域」
に立地しています。
このような液状化予想マップは多くの自治体で
公表されているので、参考にされるといいと思います。
では、液状化のために、どんな対策を
行えばよいのでしょうか?
下図は液状化対策の工法をまとめたものです。
「地盤工学・実務シリーズ18 液状化対策工法 社)地盤工学会」より抜粋
基本的には
・液状化の発生を防止する
・液状化が発生しても影響を受けないようにする
の2通りの考え方があります。
また、「液状化の発生を防止する」ものは
・土の性質を改良する(地盤改良)
・土は変えないが、水圧等の条件を変える
の2通りの工法があります。
このように、様々な対策工法がありますが、
敷地面積、建築物、費用等の
条件にあった工法を選定する必要があります。
そのため、まずは「液状化が起こりやすいか否か」
「液状化が起こりやすい場合、最善の対策工法」を
事前調査によって把握することも大切です。
工場の移転を考えている、湾岸部に立地しているが、
まだ液状化対策を行っていない、といったような場合、
一度専門家にご相談することをおすすめします。
というわけで今回は工場と液状化について書いてみましたが
いかがだったでしょうか?
それでは、次回もお楽しみに!
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