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屋根からみる工場インフラ

こんにちは!

"メタボ委員長"ことアサノ大成基礎エンジニアリング
本多純秀(ホンダヨシヒデ)です!

何についても言えることなんですが、
その年代や時代によって
流行り、廃りはありますよね。

私の趣味であるプラモデルの
塗装技法についても同様です。

一昔前、「MAX塗り」という
塗装技法が大流行したことがあります。
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※この作品は私のものではありません
ここまでうまくできません(笑)

MAX渡辺氏というプロのモデラーが
世に広めた塗装技法なのですが、
簡単に言うと、下地にほとんど黒に近い
グレーを塗装し、塗装面の中心に向かって
だんだんと明るい色を乗せていく塗装技法です。

これにより重厚感が増すので、私も好きな方法です。
ただし、この技法ではエッジ(角)の部分が
周囲より暗い色になってしまいます。

現実にはエッジは一番光を受ける部分なので、
明るいはずです。

このような理由から「リアルではない」と
批判の対象になることも多いです。

私からしてみれば、現実にある兵器は
ともかくとして、「ガンダム」はアニメの話なんだから、
そもそも「リアル」じゃないので、
的外れな批判だと思いますが・・・

ともかく、大流行したこの「MAX塗り」ですが
現在でも見られるものの、以前ほどでは
なくなりました。
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※こちらは私が作ったものです!いかがですか?

このように目的によって塗装法や
使用するツール等が変わってくるんですね。

というわけで、今回は、前回に引き続き
工場の「屋根」について、時代によってどのように
変わってきたか見てみたいと思います。

皆さん、工場の屋根というと、
ノコギリの刃のようなギザギザな
形状を思い浮かべる方も
多いのではないでしょうか?
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ただ、実際にはこのような形状の
屋根を持つ工場は普段
ほとんど見かけませんよね?

工場を表すマーク等で現在も
よく使用されるため、このような
イメージを持たれている方が
多いのだと思います。

では、以前はなぜこんなへんてこな形の
屋根が普及していたのでしょうか

戦前、日本の工業は軽工業、とりわけ
繊維工業が中心でした。
この繊維工業にとっては、ノコギリ型の屋根が
重要な役割を果たしていたようです。

というのも、品質の均一化という観点からみると、
織物の色合いが重要になってきます。
もちろん、コンピューターなどなく、職人の目によってその
色合いを確かめるわけですから、工場内の明るさが1日を通して
均一である必要があります。

ギザギザの屋根は角度が緩やかな面と
ほぼ垂直の面で構成されていますが、
垂直の面を北側に向け、そこに窓を
取り付けていたそうです。

そして、北側から採光することで、平均的な
明るさを確保していたんだそうです。

また、この形状と窓が、排煙面積を確保するのに
役立っていたそうです。
ノコギリ型の屋根には、ちゃんとその理由が
あったんですね!

ただし、戦後は日本における繊維工業が衰退したことや、
空調効率が悪いということで、ノコギリ型の屋根は
減少していき、現在ではほとんど目にすることがなくなりました。

このように、屋根ひとつとってもその時代ごとに目的・用途が
変わっていくものなんですね。

当社ではお客様が現状で抱える課題や
気付いておられない潜在的な問題について、
特に、インフラ、建物、土地の視点から
より効率的・経済的な工場運営となるよう、
ご相談に応じております。

視点を変えた解決策をご提示できると思いますので、
お気軽にお問い合わせください!

というわけで「屋根からみる工場インフラ」というテーマで
書いてみましたがいかがだったでしょうか?

それでは、次回もお楽しみに!
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