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工場には土壌汚染がある?

こんにちは!

"メタボ委員長"ことアサノ大成基礎エンジニアリング
本多純秀(ホンダヨシヒデ)です!
いよいよ今年最後の記事となりました

工場改善!省エネ対策委員会」ブログは
今年の6月の開設でしたから、
もう半年が過ぎているのですね!

時間がたつのは、早いものです。
1年を振返ってみると、やり残したことがいろいろと
思い浮かんできます。

時間があるときにやっておけば良かったなぁと
年末になって思い出してもっても、既に遅し
やっぱり、「時は金なり」ですよね。

さて、先日、某製造工場の管理部門の方と
お話しさせていただく機会がありました。
その工場は、いささか古くなっており、
また、立地も住宅地に適した位置にあるので、
工場の移転を検討したそうです。

移転計画案をまとめて役員に提出したところ、
うちの工場は、土壌汚染があるんじゃないか?
との声が出たそうです。

確かに古い工場ですので、土壌汚染が存在しても
おかしくないですし、対策費用が嵩むと、
移転計画にも影響します。

そこで、土壌汚染調査をしましょうと再度、役員に提案したところ、
土壌汚染が見つかったらどうするんだ!
移転もできなくなって、費用だけが
かかるんじゃないのか!

と一喝されてしまい、移転計画そのものが
宙に浮いてしまったそうです。

担当者の方は、
仮に、過去の負の遺産があったとしても、
次の世代に渡す前に解決しておきたいのに、
調査もできない・・・」と嘆いておられました。

このようなお話しは、時々、耳にすることがあります。
意思決定に必要な情報がないが、
情報を入手すること自体がリスクと考え、
ずるずると先延ばしになってしまう。

この話を、個人に置き換えて
考えてみましょう。

年も取ってきたし、新しい職場へ転職したいと思う。
新しい職場は、ストレスもあるだろうから、
健康である必要がある。

だから、健康診断を受けようと思う。
そうしたら、妻から、
「健康診断受けて、癌だったらどうするのよ!」
と言われてしまった。

いかがです?

こんな場合、みなさんなら、どう考えますか?

転職する、しないにかかわらず、
まず健康診断を受けますよね?

それで、癌だったら転職を一旦中止し、
治療してから、もう一度、転職するかどうか
考えるのではないでしょうか?

そして、早い段階で癌が見つかって
よかったと思うのではないでしょうか。

先ほどの移転の話も同じだと思うんです
重大な意思決定をするためには、
良いことも悪いことも、正確な情報をもとに考える。

そして、「時は金なり」ですから、
速やかに意思決定する。
それが大事なんだと思います。

ちなみに、工場に土壌汚染が存在する
可能性はどれくらいでしょう?

環境省が平成19年に発表した資料をみると、
過去の実績から想定される用途地域毎の
汚染発生確率は次のとおりとのことです。

○住居専用(第1種低層~第2 種中高層住居専用) : 0%

○住居系(第1 種/2 種住居、準住居) : 5%

○商業系(近商・商業) : 10%

○工業(準工・工業・工専) : 35%

工業で35%ですから、みなさんが思っているより、
少ないのではないでしょうか?

工場移転等を考える場合は、
土壌汚染調査を検討項目に入れて
おくこともお忘れなく!

それでは、次回もお楽しみに!
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